コラム

COLUMN

2025.10.03 管理栄養士

非常時の備え~食事編~

災害や体調不良の時のために、何を用意したらいいでしょうか。

家に食料品をあまり置いていない方や、近くに食料の調達や食事の用意を頼める人がいない人は、「ローリングストック」がオススメです。

ローリングストックとは

普段の食料として消費しながらも、一定量を備蓄としてストックしておくことです。災害の時は、ただでさえいつもと違う環境でストレスになりやすいです。せめて食べるものは普段から食べ慣れた物、お気に入りの物を食べられると少し安心できると思います。

まずはエネルギー源である炭水化物

・パックご飯

内容量は様々あるので、自分に合った量を選びましょう。軟めご飯もあります。

・レトルトおかゆ

歯が悪い方やのどが痛いときはお粥は重宝します。

・アルファ化米

災害時用に水やお湯でふやかして食べられるご飯で、5年ほど日持ちがします。出来上がり量は多いので半分~2/3くらいが適量です。

 

おかずは多めに

おにぎりやパン、カップ麺などは避難所でも支給されることが多いですが、おかずは手に入りにくい場合もありますので、自分でストックしておくのがおすすめです。

・肉や魚の缶詰

ツナ缶、サバ缶、やきとり缶など、缶詰類は数年もちます。少量のパウチ袋入りのものもあります。

・丼物レトルト

レトルトではカレーや牛丼よりは、親子丼の具がおすすめです。刺激が少なく、油も控えめなので、胃腸が弱っている時や脂質を抑えたい方でも食べやすいかと思います。

・野菜がとれる汁物

豚汁やミネストローネなどのレトルト野菜スープがあります。5年長期保存できるものもあります。

・乾燥野菜

具が少ない場合は、そこにお湯でふやかした乾燥野菜などを追加するのもオススメです。

 

飲み物について

水1人あたり1日2~3リットル

飲み物の他にも、内服や調理にも使います。
1人分(2~3リットル)×家族人数 ×最低3日分は用意しましょう。

糖尿病の方が注意したいのは、スポーツドリンク、ジュース類です。砂糖が多く500mlペットボトルに30gぐらい入っていて、血糖値がかなり上がります。また、果物の缶詰もシロップに砂糖が多いので、血糖値を上げやすいので避けた方がいいでしょう。

基本的には水やお茶を用意しましょう。

調理器具

カセットコンロ、ガスボンベ、炊飯袋、ラップ、紙皿、割りばし、ごみ袋などもあると便利です。

 

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食品はスーパーやドラッグストアで買えます。お米コーナー、缶詰コーナー、乾物コーナーなどで探してみましょう。長期保存水、長期保存食、調理用具などは大型ホームセンターの防災コーナーにあります。いざという時に慌てないために、日頃から意識して準備しておきましょう。

 

◆栄養指導をご希望の方へ

当院では、糖尿病・脂質異常症・高血圧症など対象の方に対して栄養指導を行っております。
ご希望の方はスタッフまでお気軽にお声がけください。